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【地球をどうしますか 環境2008】緑の油に沸く人々(上) (1/3ページ)

2008.1.21 08:36
このニュースのトピックスエネルギー問題
ガルバにあるエタノール工場には、大量のトウモロコシが積まれていたガルバにあるエタノール工場には、大量のトウモロコシが積まれていた

 ■政府の本音は農家保護

 「最良の1年だったよ」

 昨年11月下旬、米中西部アイオワ州のネウェル。トウモロコシなどを栽培するデール・ボドホールドさん(67)は、収穫も終わり褐色となった大地を車で走りながら、振り返った。昨年の収穫量は1エーカー当たり160ブッシェル(1ブッシェルは約35リットル)。デールさんは高校を卒業後、家業を継いだ。それから半世紀ほどになるが、これまでで最高の収穫だった。

 今月3日、大統領選の開幕を告げる党員集会が行われた同州は、「コーンベルト」と呼ばれるトウモロコシ生産地帯の中でも最大の生産量を誇る。昨年は前年比16%増の24億ブッシェル。全米の生産量は同24%増の131億ブッシェルで、いずれも過去最高だった。バイオ燃料エタノールの効用である。

 昨年1月の一般教書演説で、10年後にガソリン消費を20%減らすという目標を掲げたブッシュ大統領は、地球温暖化の原因である温室効果ガスを削減する切り札として、エタノールの普及拡大を宣言した。国内で消費されるガソリンへのエタノール混入量の目標は360億ガロン。これは当時のエタノール生産能力の7・5倍にのぼる。

 昨年の春、アイオワでは、第二次大戦後最大規模の量の種がまかれた。

 デールさんは約1500エーカーの土地の半分にトウモロコシ、残る半分に大豆をまいた。デールさんの長男、トニーさん(43)は「トウモロコシは化学肥料をいっぱい使うので、うちは同じ農地で続けては栽培しない。でも知り合いは、大豆をやめてすべてトウモロコシをまいたよ」と話す。

 全米で収穫されたトウモロコシの24%が燃料に向けられ、アイオワの隣、イリノイ州のシカゴ商品取引所(CBOT)で高値がついた。

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ガルバにあるエタノール工場には、大量のトウモロコシが積まれていた
「エタノール景気」にわくアイオワ州のトウモロコシ栽培農家。収穫を終え、農家のデール・ボドホールドさん(左)と長男のトニーさんも満足そうだ
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