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米国防総省、F22の生産継続を要請
【ワシントン=山本秀也】イングランド米国防副長官は、連邦議会の国防関係議員に書簡を送り、中止が伝えられていた最新鋭ステルス戦闘機F22ラプターの調達費用を、米政府の2009会計年度(08年10月〜09年9月)予算案に盛り込む方針を伝え、議会審議での協力を求めた。米政治情報誌ナショナル・ジャーナル(速報版)が17日、伝えた。
F22の調達継続は、飛行中に機首が折れる空中分解事故を起こした主力戦闘機F15イーグルの構造問題や、米空軍の強い要請を受けた判断とみられる。外交筋は、F22の追加調達が承認された場合、宙に浮いたままとなっている日本政府の次期主力戦闘機(FX)調達で、同機の機種選定を求める議論が、米側での生産継続を受けて再燃する可能性を指摘している。
イングランド副長官は14日付の書簡で、F22の調達総数を183機にとどめ、米英などが共同開発中のF35ライトニング2との混合運用を図る基本方針に変更はないと説明。他の現有機種の損失を補う範囲で、F22の調達継続を要請した。
予算案に盛り込まれる調達機数は書簡に明示されていないが、同誌は国防総省筋の話として、「4機」の調達が想定されていると伝えた。
F22は、1機あたりの価格が約1億6000万ドルと高価。米空軍は381機の調達を求めていたが、予算面の配慮で打ち切られた背景がある。空軍首脳は、追加分として「少なくとも20機」の調達を求めていた。
F22を候補とした日本政府のFX機種選定では、同機の生産態勢と米議会での輸出禁止措置がネックとなった。禁輸条項は継続しているものの、打ち切りとみられた生産の継続は調達議論の条件を変える可能性もある。
米空軍のF15は、空中分解を招くひび割れなど構造疲労の判明で、最大180機が早期退役する可能性が出ていた。航空自衛隊が保有する同型機は、飛行停止による総点検の結果、問題は見つからなかった。