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草分け「ネットスケープ」ひっそりと退場

2008.1.17 16:54
このニュースのトピックス米国

 【ロサンゼルス=松尾理也】ウェブ・ブラウザ(閲覧ソフト)の草分けとして1990年代半ばに登場し、インターネットの爆発的な普及の牽引役となった「ネットスケープ」ブラウザの開発とサポートが、2月1日で完全に終了することになった。一世を風靡した歴史的ソフトの退場を惜しむ声も挙がっている。

 イリノイ大の学生によって開発され、当初「モザイク」の名前で呼ばれていたネットスケープは、複雑な設定や指示が必要だったインターネットの操作を劇的に改善したワールド・ワイド・ウェブ(WWW)を閲覧するためのソフトとして爆発的な人気を呼んだ。94年に開発・販売を行うネットスケープ・コミュニケーションズ社が設立された後、95年8月の上場は、インターネット関連ビジネスによる空前の好景気「ドットコム・バブル」の幕開けを告げるものだった。

 しかし、インターネットの世界での標準ソフトの地位を確立されるのを恐れたマイクロソフト社が、95年に「インターネット・エクスプローラ(IE)」を発表し、基本ソフト(OS)との一体化などの手法で急激にシェア(市場占有率)を拡大。競争に敗れたネットスケープ社は99年にインターネット大手のAOLに買収された。

 その後も開発は続けられたものの、最近ではシェアは1%以下にまで落ち込んでいたとされる。AOLは昨年末の声明で、「ネットスケープをよみがえらせるために多大な時間と労力をつぎ込んできたが、努力は実らなかった」として、開発の全面停止を発表した。

 AP通信は「世界初の一般向けブラウザであり、インターネット・ブームの火付け役だった」と、ネットスケープが果たした役割をたたえた。

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