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「発砲寸前だった」 ペルシャ湾の米艦船 (1/2ページ)

2008.1.8 18:36
このニュースのトピックス米国

 【ワシントン=有元隆志】ペルシャ湾のホルムズ海峡で6日、イランの革命防衛隊のボートが米艦船の爆破を警告した事件は、中東の石油輸出の要所である同海峡が「非常に不安定」(ゲーツ米国防長官)であり、米国とイランが一触即発の状態にあることを浮き彫りにした。直ちに武力衝突に発展する可能性は低いものの、米政府はイランの行動は「予測不可能」と警戒を強めている。

 米第5艦隊によると、事件は30分近く続き、その間、米艦船に接近してきたイランのボートは白い箱のような物体を海に投げた。国防総省当局者が米紙ニューヨーク・タイムズに語ったところによると、駆逐艦ホッパーの艦長は「発砲の命令を下す寸前だった」という。

 米海軍は2000年10月に駆逐艦コールが国際テロ組織アルカーイダのボートによる自爆攻撃を受け、乗組員17人が死亡して以降、ボートによる艦船への接近を警戒してきた。同紙によると、米軍は軍事力で劣るイランが仕掛けてくるとしたら、小型ボートによる攻撃と予想し、今回と似たような事態を想定した演習を行っていたという。

 イラン革命防衛隊は昨年春、ペルシャ湾で積み荷の臨検作業に当たっていた英海軍兵士を領海侵犯容疑で拘束する事件を起こすなど、過去にも挑発行為を行っている。

 「航行の自由」は米国の世界戦略の中核的な要素であり、マコーマック国務省報道官は7日の記者会見で、「多数の軍艦船や民間の船舶は、ホルムズ海峡を航行する正当な権利を持っている。航行は継続されるべきだ」と強調した。

 米政府は核開発疑惑のあるイランへの武力行使の可能性を排除しないなど、イランへの軍事的圧力を強めてきた。ただ、イランが03年以降、核開発を中止しているとの国家情報評価(NIE)が昨年末に出されて以降、空爆の可能性は低くなったとみられていた。

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