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【早読み/先読み アメリカ新刊】米二大政党はなぜここまで対立するか (3/4ページ)

2008.1.5 13:15
このニュースのトピックス早読み/先読み アメリカ新刊
The Second Civil WarThe Second Civil War

 さらに、民主、共和両党の両極化に嫌気がさした多くの有権者が無支持政党層を形成、穏健でプラグマティックな浮動票へ移行していった結果、民主、共和両党の政策決定や候補者選びが、より熱烈な党中心主義者の手に委ねられるようにもなった。

 こうした傾向の果てに生まれたのがブッシュ政権であると、ブラウンスタインは位置づける。政策決定機関や政権の要職にいわゆるネオコンを配置、民主党との政策協議や妥協を一切認めぬその姿勢が無党派層の反発を買い、2006年の中間選挙では大敗を喫した。

■例外的な「妥協」の大統領はレーガンとクリントン

 もっともブラウンスタインによると、こうした傾向が進む中で、レーガン第40代大統領(1981−89年、共和党)とクリントン第42代大統領(93−2001年、民主党)は、野党との折衝にたけ、折れるべきところは折れる妥協策をとった。レーガンの場合は共和党保守にもかかわらず、内政外交の面で民主党の主張を取り入れる柔軟性を示したし、クリントンは相手方の考え方を十分理解するとともに両党間の信頼関係を構築していたというのだ。

 この時期、一時的ではあったが「交渉の時代」が復活した。これは一にも二にも、レーガンとクリントンという政治家の性格や人柄、さらには政策を実際に実行に移すために示す柔軟なプラグマティズムが産んだ特例だと、ブラウンスタインは指摘している。

■08年でも超党派大統領は困難か

 さて、08年大統領選挙で選ばれた大統領は、レーガンやクリントンのように「交渉の時代」を復活させうるのか。ブラウンスタインは悲観的だが、それでも実現に向け、(1)党員のみによる閉鎖的な予備選挙の廃止(2)非党員有権者の予備選への参加(3)選挙区改正(4)議会改革(5)最高裁判事の終身制度廃止−といった具体策を提示している。

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高濱賛氏
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