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孫と面会、ギターに絵画…平静なフジモリ氏

2007.12.8 17:24
このニュースのトピックス米州

 市民虐殺事件の初公判を目前に控えたペルーのフジモリ元大統領(69)は、生まれたばかりの孫と面会するなど「落ち着いている」(収容先の警察施設関係者)という。一方、被害者の遺族らは元大統領に対する法の裁きを心待ちにしている。

 三方を砂岩に囲まれた丘陵地帯。9月下旬にチリから送還された元大統領は、リマ中心街の北東約20キロにある国家警察関連施設に収容されている。約90平方メートルの事務室を改築した部屋には、ベッドやシャワーなどが完備され「普通の民家と変わらない」(同)。

 先月末に長女を出産した長女ケイコさんや、側近の国会議員と頻繁に面会しているほか、ギターを弾いたり、最近は果物などの静物画も描いたりしているという。

 遺族らは6日、リマ市内で集会を開いた。犠牲者が計25人に上るのに遺族側に割り当てられた裁判の傍聴席がわずか9席であることに反発、傍聴ボイコットの呼び掛けも出た。しかし遺族の一人、ヒセラ・オルティスさん(35)は「正義の実現がかかる裁判だ。遺族には裁判を最後まで見届ける義務がある」といさめた。

 1992年、国立ラカントゥータ大の学生だったオルティスさんの兄、エンリケさん=当時(21)=は軍特殊部隊のコリーナに拉致され、約1年4カ月後にリマ郊外の地中から遺体で見つかった。頭部に4つの弾痕があり、黒い袋で全身を包まれていた。

 ヒセラさんは「兄は政治活動もせず政党にも属さない普通の学生だったのに、なぜ殺されたのか。兄の死と元大統領の責任を裁判ではっきりさせてほしい」と話している。(共同)

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