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ハッカビー株急伸 牧師、中絶反対、ロックバンド… (1/2ページ)
【ワシントン=渡辺浩生】次期米大統領選で共和党候補のマイク・ハッカビー前アーカンソー州知事(52)が急速に支持を広げている。来年1月3日に最初の党員集会が開かれるアイオワ州の世論調査で首位に立った。
他の有力候補の主張では満足できない宗教保守層が流れ込んだともいわれ、ロックバンドを演奏する庶民性も心をつかむ。アイオワは過去どんでん返しの舞台になった土地でもあり、全米トップのジュリアーニ前ニューヨーク市長をも脅かす存在だ。
「自分が全国的に無名なのは分かっているよ」。知名度の低さは本人も自認していたが、ラスムーセン社が11月28日に発表したアイオワ州の世論調査によると、ハッカビー候補の支持率は前回調査から12ポイントも上乗せして28%。同州で独走していたロムニー前マサチューセッツ州知事の25%を上回った。ジュリアーニ候補は3位で12%。
「正真正銘の保守」「キリスト教徒のリーダー」がセールスポイント。父は消防士で、本人は南部バプテスト(キリスト教プロテスタントの最大勢力)の牧師出身。人工妊娠中絶と同性婚、銃規制に反対する。
アーカンソー州知事(1996−2007年1月)時代には、45キロ減量しフルマラソン4大会を走破。ダイエット経験を「ナイフとフォークで墓穴を掘るのはやめなさい」という本にした。
仲間とロックバンドを結成、遊説ではジーンズ姿でベースギターを演奏する。「ワイルドで行こう」など60年代ロックが十八番だ。
だが、「正直さ」や「高い倫理性」だけが高支持率の理由ではなさそうだ。「有力候補に満足できないエバンジェリカル(キリスト教福音派)など保守層の不満の受け皿になった」と、アイオワ大学のデビッド・レドロウスク准教授は指摘する。
ジュリアーニ候補は人工中絶を容認。モルモン教徒のロムニー候補は、人工中絶容認が出馬後、反対に変わった。トンプソン元上院議員も期待はずれ。「消去法」(同准教授)でハッカビー株が急伸したというのだ。