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分速20メートルで5〜6キロ走る「スーパーマウス」が米で誕生

2007.11.7 19:12
このニュースのトピックス遺伝子組み換え

 【ワシントン=渡辺浩生】分速20メートルで5、6キロの距離を最大6時間走り続けることができる驚異的な体力の「スーパーマウス」が、遺伝子組み換えで誕生した。米オハイオ州ケース・ウエスタン・リザーブ大学の研究チームが発表した。チームは「人間に応用する考えはない」としているが、老化防止の研究など幅広い分野への応用も期待されている。

 スーパーマウスの持久力の秘密は、運動の際のエネルギー源にある。主に脂肪酸を使うため、激しい運動の際に蓄積され疲労のもとになる乳酸が極めて少ない特性があり、激しい運動に耐えることができるという。

 研究チームを主導したリチャード・ハンソン教授によると「スーパーマウスは偶然の産物だった」。研究チームは、エネルギー代謝と関係がある酵素の一種「PEPCK−C」の研究を続けていた。この酵素は動物の肝臓や腎臓に多くあるが、遺伝子組み換え技術を使って、マウスの骨格筋にこの酵素を過剰に発生させる実験を繰り返したところ、長時間疾走を続けるマウスがつくり出された。

 スーパーマウスは普通のマウスの1・6倍のエサを食べるが、新陳代謝が非常に活発で体形もスリムだという。普通のマウスの繁殖時期は1歳が限界なのに、2歳半の高齢で出産するメスも。数はすでに約500匹。

 英紙タイムズによると、老化防止の著名研究者らが強い関心を示している。だが、ハンソン教授は、例えば、より早くより長く走る「スーパー馬」など他の動物への応用について「可能かもしれないが、われわれにはその意思がない。あくまでエネルギー代謝の研究として続ける。倫理上の制限から人間には適用できない」としている。

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