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大事なことは外国語で!? 母国語以外で考えると「合理的」に判断

2012.4.27 13:00 (3/3ページ)

 先の実験と同じ韓国の大学生に対し、低損失、高利益の架空の賭けに参加する選択肢が提示された。韓国語で提示された場合、賭けに乗った学生はわずか57%だった。英語で提示された場合、参加率は67%に上昇した。ここでも、第二言語が慎重な思考を促進する傾向が示唆された。

 この傾向が現実の賭けでも変わらないかを検証するため、ケイサー氏のチームは次に、スペイン語を第二言語とするシカゴ大学の学生54名を集め、各自に15ドルを1ドル紙幣で手渡した。1ドル紙幣はそのまま受け取ってもいいし、コイントスに賭けることもできる。賭けに負ければ、賭けた1ドルを失うことになるが、勝てば元の1ドルと、プラスして1.5ドルが手に入る。この条件だと、何度か賭けを繰り返せば、最終的に利益が出る見込みが高い。

 この提案が英語で行われた場合、賭けに乗った学生は54%にとどまったが、スペイン語では参加率が71%に上がった。「外国語を用いた場合、長い目で見れば利益が得られることが予想でき、また、過剰反応であることの多い損失回避の影響をさほど受けないため、賭けに乗る確率が高くなる」とケイサー氏らは述べている。

 研究者らは、第二言語は、自動的に起こる反応から距離を置き、分析的思考を促進し、短絡的で感情的な反応を減らすという利点があると考えている。

 「より多くの人たちが、日常的に外国語を使うようになってきているため、われわれの発見には大きな意義がありうる」と研究チームは書き、お金に関した決定を下すときに第二言語で考えるようになる可能性を示唆している。「長期的な視点で見れば、このことには利点があるかもしれない」

TEXT BY BRANDON KEIM
TRANSLATION BY ガリレオ -高橋朋子

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