できごと【過労死の国・日本-労組の存在意義】(3)入社2カ月で過労自殺した「ワタミ」の26歳女性社員…手帳に「気持ちが沈む。早く動けない。誰か助けて」+(1/3ページ)(2013.7.26 07:07

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できごと

【過労死の国・日本-労組の存在意義】
(3)入社2カ月で過労自殺した「ワタミ」の26歳女性社員…手帳に「気持ちが沈む。早く動けない。誰か助けて」

2013.7.26 07:07 (1/3ページ)季節の話題
鬼気迫る表情で、亡くなった森美菜さんの無念を訴える父、豪さん=6月28日、東京都内(全国一般東京東部労組提供)

鬼気迫る表情で、亡くなった森美菜さんの無念を訴える父、豪さん=6月28日、東京都内(全国一般東京東部労組提供)

 「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」

 居酒屋チェーン大手「ワタミフードサービス」の新入社員で、平成20年6月に過労自殺した森美菜=当時(26)=がのこした手帳の文面だ。日付は5月15日。美菜は入社後1カ月半でこれを書き、1カ月もたたずに亡くなった。

 調理研修がほとんど行われないまま神奈川県横須賀市の店舗に配属され、刺し身などを作る最もハードな「刺場」を任された。開店前の午後3時までに出勤し、平日は午前3時、週末は午前5時の閉店後も働いた。しかも与えられた社宅が店から遠く、始発電車まで待機を余儀なくされた。

 ボランティア研修や早朝研修が組み込まれ、休日に心身を休める暇もなかった。調理マニュアルに加えて経営理念集も暗記せねばならず、リポートの提出まで課せられていたという。

 手帳に「SOS」を記すころまでの残業は月140時間。そして手を差し伸べる「誰か」は、会社の中にいなかった。父、豪(つよし)(64)は、ワタミが抱える欠点を指摘してこう悔やむ。

 「労働組合があれば、娘は救われたはずだ」

研修なし、勤務14時間超、経営理念集…「労使一体で改善」

 厚生労働省の24年の統計では、従業員千人以上の大企業で労組に加入している労働者は45・8%。千人未満の企業になると5・5%と極端に低いが、ワタミはグループ従業員数6157人でありながら、労組が存在しない。

憲法が保障の労組さえ存在せぬブラックさ「…風土、今後も…」

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居酒屋チェーン大手「ワタミフードサービス」社員、森美菜さん=当時(26)=がのこした手帳。日付は平成20年5月15日で、森さんは直後の6月に過労自殺した
渡辺美樹氏=5月31日(酒巻俊介撮影)
参院選の比例代表で当選が決まり、支持者らにあいさつする自民党の渡辺美樹氏=7月22日未明、東京都大田区
参院選の比例代表で初当選した渡辺美樹氏。未明の当選に事務所に姿を見せ、スタッフと握手をした=7月22日未明、東京都大田区(矢島康弘撮影)

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