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できごと
【大阪から世界を読む】“史上最悪”北の摩天楼ついに完成? しかし105階建てエレベーターは「シンドラー」の恐怖
世界各国の50カ所以上に高級ホテルを運営している会社の会長が言うのだから、「来年開業」というのはまんざらウソではなさそうだ。ただ、中国・北京の北朝鮮専門旅行会社「高麗ツアーズ」が9月下旬、工事現場に入った際の写真を公開し、建設関係者から完成には「あと2、3年かかる」と言われたことを明らかにしている。内部に入った同社のスタッフは、外装はほぼ終わっているものの、内装は完成にはほど遠いとしている。
柳京ホテルはピラミッド型の105階建てで、高さは約330メートル。昨年死去した金正日総書記が1987年に建設を命じたという。88年に韓国で開催されたソウル五輪に対抗する形で、89年に開く「平壌世界青年学生祭典」にあわせてフランスの技術と資本で着工。4億ドル以上の外貨と延べ1万人の労働力が投入された。客室3700室、2千席規模の大会議場と宴会場などを備えたホテルとして完成するはずだったが、地盤の悪いところに建設したことに加え、89年には設計ミスのため、建物の傾きが指摘された。さらに電力不足や飢饉(ききん)のために資金調達が困難になり、完成予定だった92年に、コンクリートの外枠ができただけで工事は中断された。
総工事費用は北朝鮮の国内総生産(GDP)の2%(韓国の銀行が試算)に相当する7億5千万ドルとも見積もられ、3億ドル以上の追加融資が必要とされてきた。
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