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【W杯アジア最終予選】「ケガの功名」? 俊輔から自立した岡田J
このニュースのトピックス:オシム前監督
試合が終わるころ、スタジアムを埋め尽くしていた観客の半数はすでに席を立っていた。小柄な日本選手たちに振り回されっぱなしの自国選手に愛想が尽きたのだろう。それほど、この日の日本の攻撃は流動性に満ちていた。
開始から玉田、田中達、大久保の3人が走り回った。ボールを持てばドリブルで突っかけ、パスを出せばスペースに走った。そこに、ただつなぐだけの“各駅停車”のパスはない。いつもは主役の中村俊が、脇役に追いやられるほどだった。
きっかけは、中村俊不在の神戸合宿にあった。「ボールは動いたが人が動かなかった」先月のウズベキスタン戦の反省から、岡田監督は練習で今まで以上に「足を止めるな!」と声を張り上げ、全員攻撃の意識を徹底させた。13日のシリア戦は中村俊抜きで流れの中から3得点。効果は出始めていた。
そしてカタール戦。これまでは中村俊が復帰すると別のサッカーになることも多かったが、左ひざが万全ではない中村俊は歯車に徹し、周囲も中村俊に頼ることなくシリア戦同様にプレーした。流れの中から2点取ったのは、今予選では6月のオマーン戦(ホーム)以来。豪快ミドルで3戦連続のゴールを挙げた玉田は「そこまでチャンスを作れている証拠」と胸を張る。
まさに中村俊の“ケガの功名”ともいえる今回の快勝劇。何より当の中村俊本人が「アジリティー(敏しょう性)のある選手が増えて、オシムさんがやってきたことが今、いい方向に向かっている」と喜んだ。岡田ジャパンはようやく、“俊輔依存症”を克服しつつある。(森本利優)
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