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【代表戦記】田中達、岡田サッカーを具現する者 (1/2ページ)
バーレーンを下し、2010年南アフリカW杯アジア最終予選で狙い通りの白星スタートを切った岡田ジャパン。チームとして終盤の試合運びに問題があったにせよ、今後9カ月に及ぶ長い戦いを見据えれば、ポジティブな発見もあった。田中達也(浦和)の存在だ。
いつも「前半でバテてもいいから、120%でいく」と話している通り、90分間全力疾走。DFラインの背後を狙うだけでなく、下がってポスト役をこなしたり、サイドに開いて突破を仕掛けたり、あらゆるスペースに顔を出した。チーム一小さい167センチの体に文字通りちょこまか動かれ、バーレーン守備陣はさぞ厄介だったろう。後半22分のドリブル突破で相手DFを退場に追い込んだのも、田中達だった。
その献身的な動きは、チーム全体の攻撃を活性化させる。彼が作ったスペースに誰かが走ることで、自然と流動性が生まれるのだ。前半はアップテンポのパスサッカーを見せながら、後半彼がベンチに下がると動きの少ないサッカーに変わるのは、浦和では見慣れた光景となっている。
攻撃面だけではない。守備意識の高さも、田中達の魅力だ。攻撃から守備への切り替えが格段に早く、しつこくボールを追い回す。相棒の玉田圭司(名古屋)と連係しながらプレッシャーをかけ続け、ボールを奪えなくても守備陣に苦し紛れのパスを何度もけらせた。バーレーンはDFラインからの長いボールでFWを走らせる攻撃が得意。それを自由にさせなかったのは、田中達の前線からの守備によるところが大きい。
岡田ジャパン初登場となった先月20日のウルグアイ戦では、まだ周囲との連係がかみ合わない部分もあった。だが、バーレーン戦では見事に修正。「きょうは達也が一番良かった。あいつが一番。前に集合したときより、全然良かった」と手放しで称賛したのは、中村俊輔(セルティック)である。





