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【サッカー欧州選手権】“シルバーコレクター”のバラック、今回もまた…
このニュースのトピックス:海外サッカー
「バラックはトラウマを乗り越えられるか」。決勝を前に地元新聞はそんな特集記事を組んだ。ドイツのバラックが主要国際大会で一度も頂点に立ったことがないからだ。
2001年1−02年のシーズン、所属していた独レーバークーゼンで欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝に進みながら、スペインのレアル・マドリードに敗れた。直後に行われたワールドカップ(W杯)日韓大会では、準決勝でイエローカードをもらうと累積警告で決勝を欠場しなければならないのが分かっていながら、味方のミスをカバーするためファウルを犯した。大黒柱を欠いたチームは決勝戦でブラジルに敗れた。
04年の前回欧州選手権では1次リーグ敗退、06年の地元開催のW杯は3位止まり。07−08年の欧州CLでも英プレミアリーグの強豪チェルシーの主力として決勝に進みながら、PK戦でマンチェスター・ユナイテッドに敗れた。
今回も…。ドイツ協会は決勝前日、バラックがふくらはぎの張りを訴えて治療を受けていることを発表した。試合には間に合ったものの、いつもの圧倒的な存在感を発揮できない。前半終了間際、相手と激突した際には左まぶたを切った。流血をおしてプレーを続けたものの、その甲斐なく敗退した。
レーウ監督は「彼はいつもチームの中心。リーダーなんだ」とかばったが、バラック本人は「とても悲しい。きょうはたくさんのミスをしてしまった」とうなだれた。
抜群の統率力から“小皇帝”と呼ばれる一方で、“シルバーコレクター”との異名も持つ。不名誉なあだ名をぬぐい去ることはまたもできなかった。(北川信行)

