ニュース: スポーツ RSS feed
中沢、大一番で大きな豪快ヘッド
このニュースのトピックス:オシム前監督
中沢のボンバーヘッドが大一番の重圧から日本代表たちを解き放った。前半10分、遠藤の右CKにゴール中央で体ごと投げ出し豪快ヘッド。ボールがネットを揺らすと、力強いガッツポーズで雄たけびをあげた。
3日間連続の非公開練習で練り上げたセットプレーの成果だった。闘莉王と中沢という2人のターゲットがあえて同じサイドで待ち、1人がDFを引きつける。「僕がおとりになったり、闘莉王とうまく話し合ってやれれば、セットプレーから得点の可能性が高くなる」。試合前、話していた言葉通りの一撃に、笑いも止まらない。
それにしても、FW顔負けである。これでDFながら代表通算14得点。本職の守備はもちろん、攻撃面でも長く日本の得点源の1つになっている。このチームでは精神面でも柱の1人だ。「自分を信じてやれば、大丈夫」。3月のバーレーンで敗れ緊迫感も漂う中、平常心の大切さを説き続けてきた。
ドイツW杯後、一時は代表引退を決意。だが昨年、「自分も変わっていかなければ」とオシム前監督のラブコールに応じ代表に戻ってきた。復帰した以上、日本を再びW杯へ連れて行く覚悟は並々ならぬものがある。
試合前日、中沢は「ベテランとして何か若手に話す?」との問いに「まだ早いっしょう。話すのは最終予選でいい」と笑顔を見せた。本当の勝負はまだ先−。恩師と慕う岡田監督を救う一発でチームをW杯3次予選突破へ大きく前進させた。
(森本利優)


