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【J余話】変貌 大宮のアクションサッカー (2/3ページ)
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■「守る」から「奪う」
ボールを取りに行く位置を昨季までより約10メートル前に設定。そもそも発想が「守る」から「奪う」に変わった。マイボールは縦に急ぐばかりでなく、サイドバックを押し上げ人数をかけて攻める。攻守で主導権を握ろうとする積極性は、昨季は降格した横浜Cに次いで少なかった得点数(24ゴール)が、今季はすでに14ゴール(3日現在)に達していることが証明している。
主役は、今季就任した樋口靖洋監督(46)だ。高校サッカー界の名門・四日市中央工高(三重)から日産自動車(現横浜M)に進み、引退後は指導者に転身。1999年からは横浜Mのコーチとして、アルディレス、岡田武史ら優秀な監督の下で経験を積んだ。初の監督となった山形(06、07年)では昇格という目標は果たせなかったが、大宮にも同じ戦い方を持ち込んでいる。
それにしても、昨季とほぼ同じメンバーで、ここまでスムーズにスタイル転換を成功させたことは驚きといえる。確かに樋口監督の哲学にはぶれがなく、「やりたいことをわかりやすく伝えてくれる」(小林慶行主将)。だが、本質はそこにはない。
吉原宏太は「オレは去年からこういうサッカーができると思っていた」と話す。吉原はリーグ屈指のパスサッカーを展開するG大阪から移籍してきた。中盤の小林慶、小林大悟は東京Vでブラジルスタイルを学んできた。個々の選手をみると、大宮にはスピードというよりテクニシャンタイプが多い。小林慶は「もともと、ウチには(ボールを大事につなぐ)ポゼッションサッカーに適した選手がそろっていた」と明かす。