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無得点でチーム6連敗 千葉

2008.5.3 21:12
このニュースのトピックスJリーグ

 試合終了を告げるホイッスルが鳴った瞬間、千葉の選手は1人、また1人と力なくピッチにくずおれた。無得点でリーグ6連敗。「相手は40メートル近いFKを簡単に決め、うちは多くのチャンスを逃した」と、クゼ監督は運のなさを悔やんだ。

 実際、逆転しても不思議はなかった。後半30分過ぎからはほぼ柏陣内で試合を進め、苔口、レイナウドらが次々とシュートを放った。柏GK菅野の好守がなければ、谷沢が「勝てる試合だった」と漏らした言葉は現実になった可能性が高い。

 ただ、決定力不足以前に、クゼ監督が組んだ布陣と試合前の指示には矛盾があった。「前半から攻撃的に行け」と指揮官は選手に指示しながら、4バックの右にDF中央が本職の斎藤を起用し、攻撃の起点となるレイナウドを控えに置いた。

 坂本は「前半の起用は監督が守備を第一に考えた結果だと思う」と解説した。後半、右DFに坂本を置き、レイナウドをFWに入れたことで流れは劇的に変わった。柏DF古賀が「やられてもおかしくなかった」と話す迫力が千葉にあった。

 間違いなく指揮官のチームのまとめ方、選手起用法にも問題がある。開幕前の大幅な選手入れ替えや負傷者の影響が重なり、選手や組み合わせの見極めが必要なのだろうが、もう10試合を消化した。決定力不足だけが未勝利の要因ではない。

 「後半の試合が前半からしないと」と、坂本が危機感をにじませたように、勝てない状況が続き自信を失いかけている選手の気持ちの強さはもちろん、主導権を握る試合ができる選手起用も負の連鎖を断ち切るには欠かせない要素だ。

 にもかかわらず、就任したての三木博計社長は「専門家じゃないのでわからない」と監督の評価に口をにごした。いくら選手が自らを鼓舞し、サポーターが熱い声援を送っても、幹部に危機感が漂わなくてはチームの一体感は生まれず、暗く長いトンネルの出口は見えてこない。(榊輝朗)

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