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【代表戦記】岡田監督も惚れた平成の「シンジ」 (1/2ページ)
バーレーン戦の敗北からどう立て直すかが注目された3日間(4月21〜23日)の日本代表候補合宿。このところおろそかになっていた攻守の切り替え、ハードワークといったごく基本的な約束事を改めて意識付けさせるという点で、一定の成果はあった。
ただ、それ以上の成果が「新戦力の台頭」だろう。今回、実に11人が岡田ジャパンに初参加したが、それぞれが積極的なプレーで持ち味をアピールした。常連組にも危機感という刺激を与え、合宿は久しぶりに心地よい緊張感がみなぎった。「新しい空気を入れるのは、常にそれでは落ち着かないけど、たまにはいい」。岡田武史監督も予想以上の出来に、候補から正式な日本代表への複数選手の昇格を示唆したほどだ。
その中でも、特に今合宿で話題を独占したのはチーム最年少の19歳、平成生まれで初の代表候補入りを果たした香川真司(C大阪)だった。合流前は「テレビで見たことのある人や、世界で戦ってきた人ばかり」と緊張気味だったが、いざピッチに入ると堂々したもの。紅白戦形式の練習で闘莉王らをドリブルで抜き去り周囲のどよめきを誘ったかと思えば、練習試合でも鮮やかなゴールを挙げた。
「外から見ていてもセンスや技術は素晴らしいと思っていたが、精神的にも非常にタフ。徳永(悠平)の服を引っ張って引きずり倒すなんて、思ってもみなかった」(岡田監督)「うまい。臆(おく)していないし、うらやましい」(寺田周平)「やっていけるっしょ、フル代表でも」(大久保嘉人)。賛辞のオンパレードである。
岡田監督は10年前の第1次政権でも、当時17歳の市川大祐(清水)、18歳だった小野伸二(ボーフム)を抜擢(ばってき)している。今回も内田篤人(鹿島)を10代でW杯予選初戦に先発させた。若手の積極的な登用は、この人の得意なところ。ジーコ元監督時代に厳然とそびえ立っていた“年齢(実績)の垣根”が、岡田ジャパンにはない。



