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【代表戦記】岡田監督の「オレ流宣言」 (1/2ページ)
「これからはオレのやり方でいく」。岡田監督はバーレーンから帰国翌日のスタッフ会議後、報道陣にこう宣言した。さらに3日には、より選手に具体的な指示を与え、岡田監督の戦術にはめ込む考えを明かした。選手の自主性を重んじたジーコ−オシム路線との決別である。
心変わりの背景には、もちろん、バーレーン戦の敗戦がある。この試合で最もショックだったのは、完全に自分たちのサッカーを見失っていたことだった。
豊富な運動量をベースに中盤でパスをつなぐ日本らしいサッカーを捨て、相手のロングボール一辺倒に付き合うことを指揮官が指示したわけではない。中東遠征中も、ロングボールで裏を突く練習自体していない。「最初の15分くらいは仕方ない」(岡田監督)としても、あくまで本来のサッカーで戦うはずだった。
なぜ見失ったのか。川口はW杯予選独特の緊張感からか、「逃げ腰になった」と振り返る。確かに、狙っていたことができないのは一義的にはナイーブすぎる選手に責任がある。ただし今回は、岡田監督の采配(さいはい)がそうさせた面も多分にある。
今回初採用した3バックは両サイドをワイドにし、相手2トップを抑える上では効果的だが、その分、中盤の人数が1人減る。その結果、日本のパス回しの中心である遠藤が先発から外れた。相手を過度に意識し、日本の長所を自ら弱めるような布陣で送り出すのは、「パスをつながなくていい」と言っているようなものだ。岡田監督自身、「選手の力を出させてやれなかったのは事実」とミスを認める。
その上で、冒頭の「オレ流宣言」である。ドイツW杯惨敗で、ジーコ流の選手の自主性に任せた自由なサッカーは日本にはまだ早いとの声が上がった。オシム前監督はピッチ上で的確な判断力を養うことに腐心した。岡田監督も基本的にその路線を踏襲してきたが、結果は見ての通り。ナイーブで柔軟性に欠ける選手の「力を出させる」ためには、もっと各選手の役割をはっきりさせたほうがいいとの結論に達したのだろう。






