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【スポーツコラム】レッズよ、矛先は自分に向けよ

2008.4.6 15:27
このニュースのトピックス浦和レッズ

 サッカーの元日本代表で現在、横浜Cの三浦知良が日本経済新聞のコラム「サッカー人として」の中で、J1浦和のオジェック監督解任について触れていた。「選手が采配批判のような声を上げていたらしい。もちろん監督が決める戦術は大事だけれど、選手にもできることがあったはず。自分のプレーを振り返って、どこがいけなかったのか考えるのが先決だ。状況が悪いときこそ、矛先を自分に向けなければ。外に向けるとチームが壊れてしまう」 解任報道でスポーツ紙は一様に、オジェック批判を展開した。選手との対話不足、守備重視…、そしてJリーグ開幕2連敗で求心力低下。挙げ句、解任である。「ワシントンは守備的采配を“バカ”と表現」「小野伸二は先発から外されると激怒。“監督には不満があります”」と選手の鬱憤を羅列して「選手が斬った」と見出しをつけたスポーツ紙もあった。勝利から見放されれば、責任は監督に向く。ただ、選手には全く問題がなかったのか。

 浦和は下位が続き「Jリーグのお荷物」と酷評された時期があった。低迷期を脱し、2004年後期に初制覇すると、1シーズン制になった05年に2位、06年優勝、07年2位と上位に定着。オジェック時代もアジア制覇、クラブW杯3位など実績を残していた。リーグ一のサポーターの後ろ盾もある。貧乏神から王子様になり、選手が鼻高々になっても不思議ではない。

 浦和一筋の主将、山田暢久は最近こんなことを漏らしていたという。「(浦和の選手は)みんなプライドが高いから、へたな人には(監督が)務まらない」。まるで、欧州の一流クラブの選手のごとく、である。もっとも、世界のトップクラブでは公然と監督批判をした選手は処分されるのが一般的だ。言わせ放題の浦和は組織としても未熟と言わざるを得ない。

 ブラジル、イタリア、クロアチア、豪州。世界を渡り歩いた三浦は一流の厳しさを知っている。日本ではフランスW杯を目前にして選考から漏れる屈辱も味わった。三浦はこうも言っている。「批判に耐えろ」と。多くの経験から得たものは、矛先を自分に向けることこそ自分を高める手段である、ということ。“プライド”の高い浦和の選手に耳を傾けてもらいたいカズの言葉である。(運動部次長 小田島光) 

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