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【スポーツコラム】サッカーは戦争である (1/2ページ)

2008.3.2 16:37
このニュースのトピックス海外サッカー

 サッカーは戦争である、とよくいわれる。1970年メキシコW杯の予選だった。中米のホンジュラスとエルサルバドルが出場権を争った。ともにホームで勝利し、第3戦に3−2で勝ったエルサルバドルが本大会に出た。

 両国は未確定の国境問題を抱えていた。試合前日には相手選手の宿泊施設を包囲して大騒ぎし、スタジアムでも乱闘を起こして大荒れ。第3戦を前に両国の移民問題が悪化しエルサルバドルがホンジュラスとの外交関係を断絶。敗れたホンジュラスも国交を断った。のちに国境付近で空中戦を展開し、本格的な戦争に突入した。

 90年イタリア大会はフーリガン(凶暴なファン)との戦いでもあった。とりわけ悪質とされたイングランドファンを警戒し、イングランドの試合は離島サルディーニャで行われた。ナイフを所持し、相手のフーリガンと乱闘に至る。ならず者の影響で選手は“隔離試合”をしいられた。94年米国大会では殺人事件が起きた。コロンビアのDFエスコバルは1次リーグの米国戦で敗退のきっかけとなるオウンゴールを犯し、帰国後にバーで銃撃された。犯人は銃撃直後に「ゴール」という叫び声を上げたという。

 サッカーの歴史は壮絶である。勝つために命がけとなる。ましてやホームでの負けは許されない。東アジア選手権で中国コーチは日本戦を前に会場となる重慶が旧日本軍により爆撃された過去を選手に蕩々と話し、戦意を高めさせた。ラフプレーで挑んだ挙げ句の敗戦。「国民に見せる顔がない。穴に入れ」と選手は怒鳴られた。

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