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サッカー日本女子、北京五輪へ監督、選手の信頼深まる
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灰色の空が大気の悪さを連想させる。ぬれた芝に疲労もピークに達していた。後半37分、やっとの思いで同点に追いつき、気が緩みかけたときだった。
「もう1点取ったら勝てるよ」。MF宮間のひと言にMF沢はハッとした。「今持っているものをすべて出せ」。試合前の佐々木監督の言葉も耳に残っていた。ロスタイム。「とにかくシュートを打たないと入らない」と沢。頭で考えて狙ったわけではない。足がボールを浮かせていた。
昨年12月、内部昇格の形で佐々木監督が就任して日本女子は変わった。昨年9月のW杯の反省をもとに、組織的にボールを奪うことを主眼に強化を進めてきた。選手の個性やプレースタイルは熟知している。だからこそ、安藤をMFに上げ、大黒柱の沢をボランチ役に指名するという“手術”が施せた。
W杯で日本女子が「ARIGATO 謝謝 CHINA」と書かれた横断幕を掲げて、反日感情むき出しのスタンドに謝意を示した行動は中国国内でも話題となった。だが、今回はそんなパフォーマンスは封印し、プレーで観客に訴える。
「相手のボールを集中して奪うこともまだできていないが、(沢の決勝点に)なでしこの精神的な強さを感じた」と佐々木監督。指導者との相性でいかようにも変わるのが女子の不思議なところだ。北京五輪に向けて指揮官と選手の信頼感がさらに深まった。(川越一)
◆キム・グァンミン北朝鮮監督「集中してやれば違う結果になったかもしれない。重要なのは五輪。この大会は経験を積むための大会だ」(共同)
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