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攻撃陣かみ合わず無得点 サッカー日本代表
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4度の決定機を外すたび大久保は天を仰いだ。高原は前さえ向けなかった。シュート10本で無得点。ゴールは遠かった。「本番じゃなくてよかった」と大久保。岡田監督の船出はほろ苦く、スタンドのため息だけがトーンを上げていった。
「接近、展開、連続」という岡田監督が掲げたキーワードが選手を縛ったように見える。「ショートパスを意識しすぎたかも」と遠藤。パスで相手を1カ所に集めての展開を考えるあまり、ロングパスが減って一本調子の攻めが90分続いた。
戦術は目的ではなくゴールを奪う手段。「2列目からの飛び出しとか、逆サイドに大きく振る動きがない」と遠藤。短いパスに固執して、左右に揺するパスもゴールに一直線に向かう動きも欠けば、チリの堤防が決壊しないもの当然だろう。
途中出場の羽生は「僕の思っていた選手間の距離ではなかった」と話した。パスを出した場所に仲間がおらず、簡単にチリにボールを奪われる場面も目立ち、ボールを前線に運ぶ際、選手間が同じ絵を描けていない現実もあぶり出された。
今年チームが始動して12日。鹿児島合宿から積み上げてきたゴールを奪う道筋はかすんだ。岡田監督は「まだまだ共有する考えには追いついていないが、選手は同じ方を向いている」と時間が必要なことを強調したが、勝利が義務づけられるW杯3次予選タイ戦まで準備期間は10日しかない。(榊輝朗)