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【サッカーコラム】世界初・FIFA公式ストアがオープン
16日、シンガポールのチャンギ国際空港第3ターミナルに、世界で初めてとなる国際サッカー連盟(FIFA)の公式ストアがオープンした。
FIFAの公式ホームページなどによると、同店では、さまざまな関連グッズを販売するほか、過去の各種イベントに関する展示なども実施。シンガポールに第1号店を開く理由として、「アジアはサッカーとファッションの両方の分野において重要な市場だから」と説明している。
サッカーファンなら訪れてみたい店だが、FIFAなどの国際的なスポーツ統括組織が関連グッズを販売する直営店を常設すること自体、異例。そういう意味では、画期的な計画だといえるが、そもそも、ワールドカップ(W杯)などを通じて巨大な権力を手中に収めているFIFAには、“商業主義”に走りすぎているとの批判がついて回っているのも事実だ。
今回の直営店の常設も、目的はサッカーの普及、底辺拡大にあるのだろうが、グッズ販売となると、いかがなものか。
しかも、サッカー文化が定着している欧州や南米ではなく“発展途上”のアジアに第1号店を開くというのも、なんだか怪しい。目の肥えた欧州ファンに新規グッズを売るのは難しいが、アジアなら簡単−といううがった見方ができなくもない。オフにアジア遠征を実施し、興行的に成功を収めたいくつかの欧州のビッグクラブと同じような皮算用が働いているのではないか。
FIFAと欧州のビッグクラブの間には、保有選手の負傷に対する補償規定などを巡り、これまでにもさまざまな確執があり、お互いの手法を非難してきた経緯がある。だが、今回のFIFAの直営店開店はどこか欧州ビッグクラブのやり方にそっくりな気がしてならない。
結局、さらなる権力を手に入れようと思う組織は、発想や考え方も似てくるものなのだろうか。(北川信行)