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「いい夢」三鷹 高校サッカー
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澄みわたった空を見上げながら、三鷹の山下監督がつぶやいた。「いい夢を見させてもらった」。都立勢として56年ぶりの勝利をあげてから6日間。勝利を重ねるたびに歴史を作ってきた“都立の星”がさわやかに散った。
完敗だった。前半は藤枝東の猛攻に防戦一方。シュートを1本も放てなかった。3試合1失点の堅守も、同23分にループシュートで崩された。後半25分にはヘッドで2点目を献上。北見主将は「あれが全国レベル。すべてにおいて自分たちより上だった」と潔かった。
あれよあれよの進撃にチームや市は対応に追われた。試合前日の4日は、新チームの立ち上げ日に充てられていたが、予定を変更して練習。準々決勝では初めて会場が都内から千葉に移ったため学校側が6台、地元の三鷹市が2台のバスをチャーターした。
1敗に悔いることなく、3勝に胸を張る。今大会2得点の繁沢は「やり残したことはない」と晴れやか。試合後のロッカールームからは「さぁこれから勉強だ」の声がもれる。目前に迫るセンター試験終了まで、地元への凱旋(がいせん)報告の予定はない。文武両道。次なる目標を見定めたイレブンが笑顔でピッチを去った。
(中村翔樹)