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サッカー日本代表 次期監督に岡田氏就任へ

2007.11.27 19:21
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サッカーW杯フランス大会・日本−ジャマイカ・ベンチから叫ぶ岡田武史監督。右は中田英寿。サッカーW杯フランス大会・日本−ジャマイカ・ベンチから叫ぶ岡田武史監督。右は中田英寿。

 急性脳梗塞(こうそく)で緊急入院しているサッカー日本代表のオシム監督(66)の後任に、1998年フランスW杯で日本代表を率いた岡田武史元監督(51)が就任することがほぼ、確実となった。日本サッカー協会が27日、条件提示を含めた本格交渉を開始することを決定した。岡田氏も復帰に前向きな姿勢を見せており、12月3日の常務理事会の承認を経て、7日の理事会後に正式発表する見通しだ。

 日本協会はオシム監督が回復しても、重圧がかかり体力的な負担も大きい代表監督の職責を果たすのは難しいと判断。2010年W杯アジア3次予選の開始が来年2月に迫っていることもあり、技術委員会内で後任の人選を進めていた。

 数人がリストアップされたが、これまでの実績や抜群のリーダーシップなどから「岡田さんしかいない」(小野剛技術委員長)と一本化。オシム監督の家族の了承を得た上で、20日に本人に初めて打診した。

 27日に協会内で正式に就任要請する方針を固め、年俸や契約年数など条件面を協議。小野委員長は「今日から本格交渉に入り、週内にも話をつめたい。『日本サッカーをよくしよう』ということで、前向きに考えてくれていると確信している」と岡田氏の受諾に自信を見せた。

 岡田氏は早大から古河電工に進み、日本代表でも活躍。引退後は指導者となり、97年のフランスW杯アジア最終予選中に更迭された加茂周監督の後を受け、コーチから監督に昇格。日本代表を初のW杯に導いた。その後はJ2札幌を率いてJ1昇格を果たしたほか、J1横浜Mの監督として連覇を達成した。現在は日本協会の環境保護活動担当特任理事を務めている。

 岡田氏は同日、日本協会を通じ「現状ではお話しできない」とコメントした。

 オシム監督が意識回復の兆しを見せたその日、日本協会は後任監督として岡田氏に就任要請することを決めた。「苦汁の選択」と小野技術委員長が話したように、協会が全幅の信頼を置いていたオシム監督本人の意向を待たずに下した決定は、南アフリカW杯へ向け一刻も無駄にできないという強い意志がうかがえる。

 人選のポイントとして、小野委員長は(1)オシム監督が築いた土台を生かせる(2)強烈な求心力を持つ(3)コミュニケーション能力にたける−の3点を挙げた。新たに海外の指導者を呼びチームを作り直す時間的余裕はないし、継続性を重視したコーチ陣昇格も力量不足の感が否めない。その点で、日本サッカーを熟知し、Jリーグや国際舞台での実績がある岡田氏に10年ぶりの“緊急登板”を求めるのは、当然の流れといえる。

 ただし、田嶋専務理事の言う「今、考え得る最善の人選」も、緊急時という条件下でのこと。時間的余裕がある中で同様の選択をしたかどうかは疑問符が付く。横浜M時代に岡田氏が取り組んだのは比較的手堅いサッカーで、オシム監督の目指すリスクを恐れない「トータルフットボール」とは必ずしも一致しない。

 小野委員長は「オシム監督と同じ路線で次の監督も縛るのは意味がない」と話した。オシム監督は回復後、アドバイザー的な立場に就くことはあっても、実際は岡田氏に全権委任されることになる。コーチングスタッフなど契約の細部は今後詰めていくことになるが、岡田氏が存分に手腕を発揮できる体制づくりが、何より重要となるだろう。(森本利優)

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サッカーW杯フランス大会・日本−ジャマイカ・ベンチから叫ぶ岡田武史監督。右は中田英寿。
岡田武史氏
岡田監督
日本協会が代表監督就任のオファーを出した岡田氏
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