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【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】呼びにくい馬名あれこれ
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史上もっとも言いにくい馬名−。
そういわれている馬が現役にいる。美浦の国枝厩舎(きゅうしゃ)に所属する「カポデテュティカピ」である。一度、口に出してみると分かるのだが、本当に呼びにくい。舌をかみそうになる。これまで、言いにくい馬名というと決まって名前があがっていたのが、オールドファンにはおなじみの「シュツロスツワイテ」で、準オープンまでいったこの馬は、その勝ちっぷりよりも名前の言いにくさの方が有名だった。
現役の競馬実況アナウンサーが平成の言いにくい馬名として名前をあげるのは、カポデテュティカピのほかに「イニモニマニモ」と「ヌーベルオルレアン」。
イニモニマニモの方は確かに舌をかみそうになるが、ヌーベルオルレアンはちょっと注意して発言すれば、ふつうにヌーベルオルレアンと呼ぶことができる。この名前のどこが言いにくいのか。そう思って聞いたら、これが意外。ヌーベルオルレアンというのは、連呼しにくい名前の代表なのだそうだ。
確かに、ヌーベルオルレアンというのは、連続して言おうとすると、口元がくちゃくちゃする。このヌーベルオルレアンが1997年7月6日、福島競馬場で行われたべにばな賞でスタートから逃げたとき、実況したアナウンサーはヌーベルオルレアンを連呼せねばならず、口元がくちゃくちゃしてツバがたまり、実況中、ハンドタオルでツバをぬぐったという逸話を残しているという。この馬は公営の船橋に遠征してそのときも逃げているから、船橋の実況アナウンサーもさぞかし迷惑だったことだろう。
「アックアペンデンテ」。イタリアにそういう地名があるが絶対に馬名にしてほしくないなあと、実況アナの一人が言っていた。
(競馬コラムニスト 井崎脩五郎)
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