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井崎修五郎の「おもしろ競馬学」
このニュースのトピックス:競馬
菊花賞トライアルの神戸新聞杯で、3着オウケンブルースリは直線で素晴らしい伸びを見せた。上がり34秒5は、メンバー中ナンバーワンだった。この伸びなら、本番の菊花賞は上位必至と思わせた。
しかも、神戸新聞杯でこのオウケンブルースリに半馬身余り先着したディープスカイとブラックシェルが菊花賞に出てこないのだ。ディープスカイは距離適性とコース適性を考えて東京2000メートルの天皇賞(秋)にまわり、ブラックシェルは不運にも屈腱炎を発症して休養を余儀なくされる事態になってしまったからである。
こうなると、オウケンブルースリは菊花賞でますますチャンス濃厚に思えるのだが、じつはいくつかの不安材料も抱えている。
まず、未勝利を勝ったのがダービー(6月1日)の翌週の6月8日なので、これまでGIレースをまったく経験していないのである。
それから、今年4月の福島でデビューしたあと、新潟→中京→阪神→新潟→阪神と転戦してきて、菊花賞の舞台である京都を1度も経験していないのである。
さらには、前走でいかに鋭い末脚をくり出したとはいえ、決め手の生きる芝良で連を外してしまったことは確かなのである。連対できなかったのだ。
こんなふうに、「前走芝良で連を外しているうえに、京都芝もGIも未経験」という馬が菊花賞で連対した例があるかというと、じつは1度もない。グレード制がスタートした昭和59年以降、ただの1度も連対例がないのである。
父がダービーとジャパンCを勝ったスタミナ豊富なジャングルポケット。そして鞍上は名手内田博幸ジョッキーと魅力十分のオウケンブルースリだが、前例からは過大視禁物といえるかもしれない。(競馬コラムニスト)
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