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復活の兆し? ばんえい競馬 (1/2ページ)
一時は廃止の危機にあった北海道の「ばんえい競馬」が息を吹き返しつつある。今年4月からソフトバンクグループの「オッズパーク・ばんえい・マネジメント」と帯広市の共同運営がスタート。初のナイターレース開催や施設改修などもあって、9月中旬までの売り上げは1日の売り上げ目標を約15%上回る好調ぶり。帯広市が見込む約110億円の今年度の目標を達成しそうな勢いだ。各地方競馬が厳しい経営に直面する中、民間の活力を導入した形の「ばんえい競馬」は他のモデルケースになり得る可能性を秘めている。(松本恵司)
JR帯広駅からバスで約10分。世界で唯一の競馬「ばんえい」を開催する帯広競馬場がある。新たなスタートを前に、オッズパーク・ばんえい・マネジメントは外壁を塗り替え、トイレを洋式に替えるなど施設改善に努めた。「観客が二度と来たくないという環境を改善し、やっと世間で標準レベルの観光スポットになった」と藤井宏明社長は笑う。
また馬と触れ合える子供用コーナーや、3階には入場料1000円がかかるが、くつろいで競馬を楽しめるプレミアムラウンジ(定員80人)を新設した。社長は明確に改善経費を明かさないが、「それなりの先行投資」を行い、存続の鍵に「ビジネスとして新たな顧客の開拓とリピーターの拡大」を挙げる。
人気の盛り上げのため、地元の商工会議所や温泉地と連携した商品開発やイベントなどを行ってきたほか、今後、朝焼けに調教を終えた馬体から湯気が立ち上る幻想的な風景を目玉にしたツアーが数多く企画されているという。
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ばんえい競馬の売上高は1991年の約322億円をピークに昨年度は約145億円までに下落。1998年に赤字に転落し、累積赤字は約31億円に達した。廃止論が議論され、昨年度まで共同開催してきた旭川、北見、岩見沢の3市が撤退。「昨年度と今年度は枠組みが違う」(藤井社長)競馬となり、開催日数を12日少ない150日、年間予算は35億円減の110億円に設定した。