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【世界卓球】圧倒的な中国との差 強化策には光明
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「今日の試合は、本当に完敗。何をしても相手の方が一枚も二枚も上手でした」。0−4に、水谷の言葉がすべてだった。「メダルは最低限」と岸川が話した仕事は果たしたものの、今大会で勝つことが目標だった中国組の背中は遠かった。
圧倒的な技術差が横たわっていた。岸川は「相手のボールは質が高かったり、威力があったり、全然勝てなかった」と唇をかんだ。2人が得意なラリー戦でさえ前後左右に振り回され反撃の糸口も探れない。打つ手など残されていなかった。
心身とも万全だった。「自分たちのプレーは出し切った」と水谷。手抜きはない。悔いもない。百パーセントの力で、女子の石川、男子の吉田と同じく中国の高く厚い“壁”にはね返された。けた違いな王国の地力が改めて浮き彫りになった。
ただ、強化策は確実に実を結び始めている。水谷は中学2年、岸川は中学3年から協会主導でドイツに留学。2004年からペアを組み、5年で銅メダルを手に入れた。有望な選手を海外派遣し、厳しい環境で鍛える選手育成の成果を、2人は結果で証明した。
まだ19歳の水谷と21歳の岸川。伸びしろは限りない。2年前の8強から着実に前進し、水谷は「一気に1位は厳しい。1つずつ積み上げれば1位になれる」と自信をみせた。2年後の世界選手権、3年後のロンドン五輪の目標は表彰台の中央に定まった。(榊輝朗)



