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【追跡2008】(8)五輪期間中の減少も、根深いドーピング問題 (1/2ページ)

2008.12.17 18:52
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北京五輪男子ハンマー投げの銅メダル繰り上がりが決まり、記者会見を行う室伏広治=中京大学豊田キャンパス(白鳥恵撮影)北京五輪男子ハンマー投げの銅メダル繰り上がりが決まり、記者会見を行う室伏広治=中京大学豊田キャンパス(白鳥恵撮影)

 今夏の北京五輪で、大会期間中にドーピング違反に問われたのは6件。アテネ五輪期間中の24件に比べて大幅に減少した。一方で各競技の国際連盟などが五輪前に実施した検査では39件が摘発された。いわば五輪前に違反者を除外する「水際作戦」が功を奏した結果だ。それでも今月になって男子ハンマー投げでベラルーシの2選手が失格した通り、問題の根深さは変わっていない。

 「今回、銅メダルをいただくことになりましたが、このメダルは多くの方々のドーピング違反に対する厳しい声と受け止めています」

 北京五輪から4カ月。男子ハンマー投げで2、3位になったベラルーシ2選手が失格となり、銅メダルに繰り上がった際、室伏広治(ミズノ)はこう談話を発表した。アテネ五輪に続く繰り上がりでのメダル獲得。2大会連続メダルの快挙も手放しで喜べないという思いがにじんだ。ドーピングによって続けざまに順位が入れ替わる事態は、ハンマー投げという種目への信頼性さえ疑われかねない。室伏は「ハンマー投げだけの問題と見てほしくない。スポーツ界全体で取り組まないといけない」と訴えた。

 今回、国際オリンピック委員会(IOC)は北京五輪にあたり、各競技団体と連携して水際作戦を徹底させた。抜き打ち検査を増やし、五輪に違反選手を出場させないという姿勢を打ち出したのだ。その結果、陸上でロシアの女子7選手から尿のすり替えが発覚し、重量挙げではブルガリアとギリシャで各11選手から違反が見つかった。ギリシャからは陸上女子四百メートル障害のファニ・ハルキアも競技参加前に違反が発覚。狙いを定め、戦略的に抜き打ち検査を実施したことが、五輪期間中の違反件数減少に寄与した。だが、同時に浮き彫りになったのは組織的な関与の疑いであり、事態の深刻さだった。

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北京五輪男子ハンマー投げの銅メダル繰り上がりが決まり、記者会見を行う室伏広治=中京大学豊田キャンパス(白鳥恵撮影)
北京五輪男子ハンマー投げの銅メダル繰り上がりが決まり、記者会見を行う室伏広治=中京大学豊田キャンパス(白鳥恵撮影)
北京五輪陸上男子ハンマー投げ決勝の室伏広治の4投目=8月17日、国家体育場(共同)
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