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最後の最後に米投手陣を打ち崩す ソフトボール、上野を支えた打線

2008.8.21 23:41
花束を手にスタンドに手を振るソフトボール日本代表=豊台ソフトボール場(浅野直哉撮影)花束を手にスタンドに手を振るソフトボール日本代表=豊台ソフトボール場(浅野直哉撮影)

 金メダルを懸けた駆け引きは開始早々から始まっていた。打線の主軸、3番・山田は一回、1度もバットを振らずに見逃し三振を“選択”した。

 「駆け引きでどんな球が来るかを見極めたんです」。四回の2打席目には、決勝点となる本塁打をセンターにたたき込んだ。「(わざと)ドロップを空振りして、次のライズボールを打った」。上野にかかる重圧を和らげた一発は、研究のたまものだった。

 爆発力のない打線は「上野頼み」と揶揄(やゆ)されることもしばしば。山田をはじめ野手はその陰口に耐え、最後の舞台に照準を合わせていた。米国の先発オスターマンの武器は、浮き上がるライズボールと落差の大きいドロップ。「上か下かを絞る。それだけのことなんですけどね」と謙遜(けんそん)したが、狙いは的中した。

 日本代表の主軸打者として五輪3大会を戦った斎藤氏が2006年12月、代表監督に就任した際に掲げたテーマは「スピード・パワーソフト」。投手頼みを脱却し、結束を高めることを目指してきた。それまでおろそかにされていた相手の分析も徹底した。

 三回の先制の場面に、その成果が出た。0−1から狩野を呼び寄せ、三遊間狙いを指示。「米国から(五輪で初めて)3点取ることを目標にやってきた」と斎藤監督。米国の“穴”がどこにあるかは知っていた。

 「悲願達成です。私は銀止まりだったけど、選手には金メダルをかけさせてあげたかった」。五輪最後の試合で理想のチームが完成した。

(川越一)

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花束を手にスタンドに手を振るソフトボール日本代表=豊台ソフトボール場(浅野直哉撮影)
金メダルを手に笑顔が弾けるソフトボール日本代表=豊台ソフトボール場(浅野直哉撮影)
表彰台で金メダルを手に涙を見せる上野=豊台ソフトボール場(浜坂達朗撮影)
 米国を破って念願の金メダルを獲得し、抱き合って喜ぶ上野(右)と峰のバッテリー=豊台ソフトボール場(共同)
ソフトボール決勝日本ー米国 金メダルを獲得してマウンドで抱き合う上野(右)、峰のバッテリー=21日、豊台スポーツセンター(AP)
金メダルを獲得し胴上げされる斉藤監督=21日、豊台スポーツセンター(AP)
ソフトボール決勝 最後のバッターを打ち取りマウンドに駆け寄る日本ナイン=21日、豊台ソフトボール場(浜坂達朗撮影)
ソフトボール決勝 最後のバッターを打ち取った上野由岐子投手がガッツポーズ=21日、豊台スポーツセンター(前川純一郎撮影)
金メダルを獲得し、峰の肩車で絶叫する上野=21日、豊台スポーツセンター(AP)
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