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個人商店の限界露呈、故障情報共有できず…女子マラソン惨敗 (1/2ページ)

2008.8.17 21:49
このニュースのトピックス北京五輪
1キロ地点を通過する中村友梨香(2207)と土佐礼子(同左)=北京市内(共同)1キロ地点を通過する中村友梨香(2207)と土佐礼子(同左)=北京市内(共同)

 17日に行われた北京五輪女子マラソンで、日本勢は惨敗に終わった。野口みずき(シスメックス)が欠場し、土佐礼子(三井住友海上)は途中棄権。22歳の中村友梨香(天満屋)が健闘したが、日本勢による3連覇も、5大会連続メダル獲得も途切れた。日本勢がつまずいた背景からは、個々の所属チームに選手強化が委ねられ、情報を共有できなかった日本ならではの課題も浮かぶ−。(金子昌世)

 「強化委員会は指導するのか、サポート役なのか、はっきりしない。いまは意見の取りまとめ役に終わっており、正しい情報が伝わってこない」。土佐の途中棄権の報に、ある日本陸連の強化担当者はこう漏らした。土佐の外反母趾の状況はもちろん、野口の故障の状態も欠場が決まる直前まで陸連の強化委員会で把握されていなかったからだ。

 理由はある。マラソンの選手発掘、育成、強化は所属チームが独自に行っており、才能ある選手を経験豊富な指導者がマンツーマンで鍛えることでメダルを紡いできた。いわばチームでなく、個人商店なのだ。個々の選手にあった練習に特化できる半面、故障などが起きた場合、横の連携がないためにチームとしての危機管理には問題がある。情報が共有されていないために、個々の「点」としての強化はできても全体の底上げといった「面」の強化には難があるともいえる。

 北京五輪に臨んだ今回の布陣は「史上最強」との呼び声もあった。確かにどんな展開、コースでもレースを支配可能な野口に、粘りが持ち味の土佐、そして若く、スピードある中村の3人で臨めれば、好成績は臨めただろう。マラソン2度目の中村も両ベテランに支えられることで、より余裕をもって走れたはずで、入賞の可能性もあった。だが、軸となる野口が欠場した段階で、布陣はもろくも崩れてしまった。

このニュースの写真

1キロ地点を通過する中村友梨香(2207)と土佐礼子(同左)=北京市内(共同)
17キロ付近、遅れ始める土佐礼子(右から2人目)(共同)
21キロ付近、苦悶の表情で走る土佐礼子=北京市内(撮影・森本幸一)
女子マラソン 35キロ付近で、日の丸が打ち振られるなか力走する中村友梨香(左)(共同)
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