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こだわる「美しい体操」を随所に 日本、逆転で銀
体操の団体総合で2連覇に挑んだ日本は、銀メダルに終わった。跳馬などでミスが目立ち、中国に独走を許したが、最終種目の鉄棒で米国を逆転。「体操ニッポン」の意地は見せた。
決勝では、いかにミスなく、日本が大切にしてきた「美しい体操」を演じ切るかだった。体操の代名詞でもあった「10点満点」の採点方式が廃止され、高難度の技を多く演技すれば高い点が出る新ルールが2006年に始まり、より難しい技を、より多く詰め込まねばならなくなった。冨田は「(予選首位の)中国がどんな演技をしてこようと練習の成果を出すだけ」と強調すれば、鹿島も「ミスを出さないことが前提。(予選での)点差は気にせず、自分たちの演技に集中する」との思いで臨んでいた。
日本は1960年ローマ大会から前人未到の5連覇を成し遂げたが、モスクワ大会不参加を経て、世界の頂点から滑り落ちた。組織的な強化策を施してこなかったツケが出て、後を追う若い人材が育たなかったのだ。危機感が「体操ニッポン」の誇りを捨てさせ、体操大国のロシア、中国の育成法などを参考にした育成プログラムを取り入れ、ジュニア世代の育成に真剣に取り組んだ。
その成果がアテネで結実。冨田、鹿島はこうして育った世代だ。それから4年。中国などトップ国は技の高度化に努めた。技の正確さで勝負してきた日本は、昨年の世界選手権でも中国に敗れ2位と対応が遅れていたことは否めなかった。
冨田がいう。「技をやるだけではサーカス。6種目を美しくできて初めて体操」。初めて五輪の舞台に立った19歳の内村も「(技の難度を示す)Aスコアは(中国に)負けている。でも技のさばきとか(完成度)は負けていない」と胸を張る。
復活を果たしたアテネを経て臨んだ北京でも、日本の「美しい体操」しっかりと受け継がれた。(金子昌世)





















