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【明解要解】インディカーシリーズで女性ドライバー初優勝 (1/2ページ)
男女区別なく並はずれた体力必要
男女別が当たり前のスポーツの世界だが、中には区別のない競技もある。その代表がモータースポーツだろう。先月20日、栃木・ツインリンクもてぎで行われた米最高峰・インディカーシリーズで、ダニカ・パトリック(米国)が女性ドライバーとして歴史的な初優勝を果たしたが、区別がないからこそ、女性がこの世界で頂点に立つのは男以上に厳しい現実がある。(運動部 只木信昭)
インディカーシリーズの中心イベントで、世界最大の自動車レース、インディ500(インディアナポリス500マイル)。その決勝は「ジェントルメン、スタート・ユア・エンジン」というアナウンスを受けて全車がエンジンを始動する。
恒例のアナウンスの冒頭に「レディー」の語が加えられたのは、ジャネット・ガスリー(米国)が初めて決勝に進んだ1977年。その後、リン・セントジェームズ(同)が続き、昨年はサラ・フィッシャー(同)、パトリック、ミルカ・デュノー(ベネズエラ)と、過去最多3人のレディーがグリッドを埋めた。
インディカーにおける女性の進出はめざましいが、レースはやはり男の世界。F1では、過去参戦した女性は5人で、うち決勝出場は2人。入賞は75年のレラ・ロンバルディ(イタリア)の6位が1度だけだ。
F1やインディのようなフォーミュラカー(単座、屋根なし、タイヤむき出しの専用車)によるレースは「体力勝負」というのは、F1の登竜門・英国F3にも参戦した井原慶子選手。
コーナリング時に体が受ける遠心力は重力の3〜5倍とされる。これに耐え、車を制御し続けるには並はずれた体力が必要。下位カテゴリーでは表彰台の常連で、「男に負けるとは思わなかった」という井原選手も、F3に上がると「体力が足りないと感じた」。厳しいトレーニングを積んではいたが、英国F3で2年目の2006年は「シーズンの3分の2は体温が常に38度。37.1度くらいに下がると走りもよくなったほど」と過酷さを振り返る。

