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【三浦隊同行記】プジャは欠かせない

2008.5.10 11:22
このニュースのトピックス地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦

 装備テストのために軽くアイスフォール入り口まで行こうという4月27日。サーダー(シェルパのリーダー)のラクパ・テンジンさんがものすごーく渋い顔で「be very very careful(十分に、十分に注意するように)」と言って、シェルパ3人をつけてくれました。

 なぜ渋いかというと、シェルパたちの入山前の安全祈願祭「プジャ」がまだ終わっていなかったから。三浦豪太さんがベースキャンプ(BC)に入った23日にプジャの日程を相談すると、「明日は?」「ダメ」、「あさっては?」「ダメ」…。

 「早いほうがいいんだけどな…」と尋ねると、ラマ暦を取り出してにらめっこしたあと、「月曜ならなんとかOK」ということで、28日に決まったのです。シェルパは暦とかしきたりをとっても大切にするのです。

 いざ、プジャの28日。朝からシェルパたちは祭壇を整え、お供え物を大きなお盆に並べ、右に左に大忙し。午前9時半、僧侶の資格を持っているという2人のシェルパがお経を唱える中、プジャが始まりました。

 祭壇には活仏とされる高僧の写真が飾られ、菓子や酒などのお供え物のほか、アタック隊員とシェルパたちの登山用具も並べられます。無事に登頂して帰ってこられるよう、祈りをこめるとのこと。三浦隊のメンバーも神妙な顔で後ろに並び、時折お経にあわせて米をまいたりしました。

 お経はなんと2時間にもおよび、最後はみんなでチャン(どぶろく)などで乾杯。さらに、ツァンパという麦の粉を互いの顔に擦り付け合うという妙なセレモニーで幕を閉じました。写真を撮っていた私もシェルパにいいように塗りたくられ、ひどい顔…。

 2時間の儀式で、妙に疲れたこの日。プジャはやはり一大セレモニーなのです。結局午後はみんな何をするでもなくゆっくりとすごし、夜も早々に眠りに着きました。(木村さやか)

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