ニュース: スポーツ RSS feed
【114の金物語(52)】1972年ミュンヘン大会 体操・男子団体総合 日本
体操団体で日本男子チームは五輪史上初の4連覇に挑んだ。メキシコ五輪で個人総合の金メダルを取った加藤沢男が25歳、世界王者の監物永三は24歳、世界2位の塚原光男は24歳、同五輪種目別で金3個の中山彰規は29歳−とメンバーは年齢的にも最高潮。「史上最強です。4連覇はきっとやる」と竹本正男監督の鼻息は荒かった。
規定演技でライバルのソ連に2・85差をつけて首位。2日後の自由演技を待つばかりだった。その日本にスキが生まれた。ミスの少なさを買われた24歳の岡村輝一と塚原が苦手種目のあん馬で失敗し8点台に。嫌な流れを断ち切ったのが主将の中山だった。確実な演技を披露してチームに勢いを取り戻し、ソ連に合計7・20もの大差をつけて優勝した。
「彼が一番のヒーローです。今夜の金メダルは、彼が取ったといっても言い過ぎではない」。竹本監督はフォア・ザ・チームに徹した29歳を絶賛した。