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劉翔、初戦圧勝で五輪に向け好スタート 陸上大阪GP
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氷雨の降りしきる悪天候にもかかわらず、ゴール近くの観客席には中国国旗が掲げられ、静寂を求められるスタートの瞬間も「劉翔、加油」コールが響く。男子百十メートル障害決勝。在日同胞の期待を集めた劉翔は、2台目のハードルで早くも他を圧倒すると、右手でガッツポーズを作ってフィニッシュ。「天候が悪く、気温も低い中での13秒19には満足している」。満面に笑みが広がった。
188センチ、74キロ。もともとは走り高跳びを専門としたが、孫海平コーチに見いだされ、15歳でハードルへ転向。人材を選抜して育成する中国式強化システムで才能を開花させ、アテネ五輪で金メダル。その後も世界記録をマークし、昨夏はこの大阪を舞台に世界選手権初優勝も果たした。
自国開催となる北京に向け期待は高まるばかりだが、重圧にも「母国での五輪に緊張感はある。スタジアム全体が僕の名を呼ぶだろう。集中力を持って臨みたい」と平然と語る。自信の表れだろう。前日、カタールでの国際大会でオリバー(米国)が世界歴代8位タイの12秒95の好タイムをマークしたが、「いい条件がそろえば、僕も12秒台を出せる。プレッシャーは感じない」と訴えた。
「五輪にはみんなが最高の状態で来る。僕も長所を伸ばし、短所を克服していく」と語る24歳が、今季屋外初戦で存在感をしっかりと示した。(金子昌世)