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「前へ進む」世界記録続出のスピード社の水着 (1/2ページ)
北京五輪開幕まで8日であと3カ月。五輪本番へ向け、調整のピッチを上げる時期だが、競泳界では英スピード社の水着が話題を独占している。ことし2月以降、更新された世界記録37個(短水路を含む)のうち、35個を同社の水着を着用した選手が樹立。このため、他社の水着着用を義務付けられている日本の選手からもスピード社の水着の着用を求める声が上がり、日本水連は7日、開いた常務理事会で、対応を協議。日本水連とサプライヤー契約を結ぶミズノ、デサント、アシックス3社に対し、改良を強く求めることで一致した。
(橋本謙太郎)
【衝撃】
「浮くというより、前に進む感じ」。英スピード社社の新製品「レーザー・レーサー」を着た日本代表選手の1人は、感触をそう語る。
同社によると、「米航空宇宙局(NASA)の協力のもと、100種類以上の素材をテストした」(スピード社関係者)末に選ばれた素材は、水をほとんど吸収しない撥水性に優れたもの。また、継ぎ目を超音波で溶着することで、無縫製の水着を完成。縫い目による水中抵抗をなくすことに成功したとしている。
この水着を着た選手が4月13日までに、長水路で18個、短水路で17個の世界記録を更新する“異常事態”が続いている。
【優位性なし】 これに対し、関係者からは、疑問の声が挙がった。各メーカーとも五輪イヤーに合わせ新商品を開発してきたが、スピード社だけが突出する状況に、国際水連(FINA)が禁止する浮力を与える素材なのでは、との疑念だ。3月には、FINAのマルクレスク事務局長が再調査の意向を示したが、FINAは4月に入り、「浮力の優位性における科学的証拠はない」と発表、騒動に終止符を打った。

