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「前へ進む」世界記録続出のスピード社の水着 (1/2ページ)

2008.5.7 21:16
記者会見する日本水連の佐野和夫専務理事(左)と上野広治競泳委員長=7日夜、東京都渋谷区の岸記念体育会館記者会見する日本水連の佐野和夫専務理事(左)と上野広治競泳委員長=7日夜、東京都渋谷区の岸記念体育会館

 北京五輪開幕まで8日であと3カ月。五輪本番へ向け、調整のピッチを上げる時期だが、競泳界では英スピード社の水着が話題を独占している。ことし2月以降、更新された世界記録37個(短水路を含む)のうち、35個を同社の水着を着用した選手が樹立。このため、他社の水着着用を義務付けられている日本の選手からもスピード社の水着の着用を求める声が上がり、日本水連は7日、開いた常務理事会で、対応を協議。日本水連とサプライヤー契約を結ぶミズノ、デサント、アシックス3社に対し、改良を強く求めることで一致した。

 (橋本謙太郎)

 【衝撃】

 「浮くというより、前に進む感じ」。英スピード社社の新製品「レーザー・レーサー」を着た日本代表選手の1人は、感触をそう語る。

 同社によると、「米航空宇宙局(NASA)の協力のもと、100種類以上の素材をテストした」(スピード社関係者)末に選ばれた素材は、水をほとんど吸収しない撥水性に優れたもの。また、継ぎ目を超音波で溶着することで、無縫製の水着を完成。縫い目による水中抵抗をなくすことに成功したとしている。

 この水着を着た選手が4月13日までに、長水路で18個、短水路で17個の世界記録を更新する“異常事態”が続いている。 

 【優位性なし】 これに対し、関係者からは、疑問の声が挙がった。各メーカーとも五輪イヤーに合わせ新商品を開発してきたが、スピード社だけが突出する状況に、国際水連(FINA)が禁止する浮力を与える素材なのでは、との疑念だ。3月には、FINAのマルクレスク事務局長が再調査の意向を示したが、FINAは4月に入り、「浮力の優位性における科学的証拠はない」と発表、騒動に終止符を打った。

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記者会見する日本水連の佐野和夫専務理事(左)と上野広治競泳委員長=7日夜、東京都渋谷区の岸記念体育会館
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