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“鈴木亜久里の冒険”終わる 大資本なしに困難なF1参戦

2008.5.6 20:55
このニュースのトピックスモータースポーツ
記者会見で厳しい表情を見せるスーパーアグリの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区記者会見で厳しい表情を見せるスーパーアグリの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区

 「昨日のことのように思いだされる」。鈴木代表が感慨深げに振り返ったのは2005年11月1日。F1チーム立ち上げを発表した会見のことだ。「あの日も壇上に一人、きょうも一人。だけど今は一緒に戦ってくれたドライバー、スタッフやファンの皆さんが付いてくれている」

 現在のF1は多くのチームを自動車メーカーが直接所有し、資本と技術をかけて競い合っている。経費が高騰し、スーパーアグリのようなプライベートチームの参戦は困難だ。そんな状況に歯止めをかけようと、08年からは他チームのシャシーを購入しての参戦が認められるなど改革が行われるはずだった。

 スーパーアグリも、改革を見越しての参戦だった。ところが実際には10年以降、完全に自社製作した車でなければ出場が認められなくなるなど、その後の状況は逆行した。スーパーアグリはホンダの前年型マシンの改良型を使用してきたが、これが不可能になるため、逆算すると09年には完全自社製マシンの開発を始めなければならない。

 チームは昨季途中、メーンスポンサーの契約不履行で資金不足に陥っていた。新たな資本参加は、数年先まで見据えた計画が必要。マグマの計画は、そこまで目を配ったものだったというが、これが白紙に戻り、「時間的にもうムリだなという感があった」。鈴木代表は無念さをにじませる。

 この2年あまり、数々の奇跡を起こしてきた小さなチームの活躍に、世界中のファンは喝采(かっさい)を上げた。しかし“鈴木亜久里の冒険”は道半ばで頓挫した。今後、佐藤の移籍先探しや負債の始末などに追われる鈴木代表だが、それでも努めて笑顔で言った。「やってよかったよ。苦しい部分はあったけど、夢をかなえられる人生を与えてくれた神様に感謝している」

(只木信昭)

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記者会見で厳しい表情を見せるスーパーアグリの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区
記者会見するスーパーアグリ・ホンダの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区
F1からの撤退を決め、時折涙声になりながら撤退会見を開く「SUPER AGURI F1 TEAM」の鈴木亜久里代表=6日、港区北青山・青山ダイヤモンドホールで(撮影・千村安雄)
大勢の報道陣を前に記者会見するスーパーアグリの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区
記者会見に臨むスーパーアグリ・ホンダの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区
記者会見で厳しい表情を見せるスーパーアグリ・ホンダの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区
記者会見を終えたスーパーアグリの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区
質問に答えるスーパーアグリ・ホンダの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区
記者会見で質問に答えるスーパーアグリ・ホンダの鈴木亜久里代表=6日午後、東京都港区
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