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【114の金物語(47)】1968年メキシコシティー大会 体操・男子種目別床運動 加藤沢男
団体優勝に続く個人総合優勝で体操ニッポンの面目を保った加藤沢男は、種目別の床運動で3個目の金メダル獲得に挑んだ。
種目別では団体総合での個々の得点が持ち点に反映され、9・825でダントツの首位だった。追う2、3番手も中山彰規、加藤武司と日本勢。3人は「メダルは全部いただこう」と本番に臨んだ。
加藤沢は倒立でぐらついたが、フィニッシュは団体自由の再現となる後方回転からの伸身1回ひねりのウルトラCを決め、優勝。4位につけていたボローニン(ソ連)は左アキレス腱(けん)を痛め、棄権。2位に中山、3位に加藤武が入り、1932年ロサンゼルス大会競泳男子百メートル背泳ぎ以来、36年ぶりに日本選手が表彰台を独占した。
体操最終日、加藤沢は跳馬の練習中に腰を痛めて残り3種目を棄権。帰国した際は両脇を抱えられ、やっと歩ける状態だった。けがとの苦闘の始まりでもあった。