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中国の聖火リレー スポンサーが占拠? 国外と違う国内の雰囲気
【三亜(中国海南省)=川越一】北京五輪の聖火リレーは4日、海南島最南端の三亜で国内ルートがスタートした。国外ルートでは終盤、動員された中国人留学生らが中国国旗を打ち振る光景が目立ったが、中国本土に入った途端、スポンサーの小旗が「五星紅旗」に取って代わるという奇妙な現象が起きた。
聖火リレーのスタート直前、ルートの1つ、新鳳街の沿道には、ローラースケートで走りながら青い小旗を無料で配る一団がいた。中国系コンピューター・メーカー、聯想(レノボ)のPR部隊だ。聯想は韓国の電機メーカー、サムスン電子、米国の飲料メーカー、コカ・コーラと並ぶ聖火リレーのスポンサー。サムスン電子も大量のPR部隊を動員し、小旗を配布した。
聖火が国外ルートを回っている間は、チベット騒乱の拡大で五輪への関与が不買運動などのマイナス効果につながる可能性を各社が協議する事態となっていた。長野でリレーが行われた際は、「政治的状況とは無関係」としながら、日本コカ・コーラとサムスン電子が、広告用のイベント車両の走行を中止した。
4日のリレーでは、「加油(がんばれ)! 中国!」のかけ声は変わらなかったものの、沿道が真っ赤に染まることはなかった。イベントコンパニオンを乗せた3社の車両が聖火の“露払い”を務め、国外ルートでの逆風を取り戻そうとPRに力を注いでいた。
リレー進行中から、インターネット上では、国外ルートとは一変した様子に異議を唱える書き込みが寄せられ始めた。「三亜はすでに三星(サムスン電子)に占領された」「国内ではなぜ国外のような熱情がないのか」「乱」…。
妨害行為こそなかったが、走者が通過した後の車道には、市民が乱入。走り終わった走者を囲んで練り歩き、一時混乱した。
また、国外ルートではチベット独立派を支持する活動は厳しく制限されたが、国内ルートでは逆に、「チベットと台湾は、過去も、現在も、未来も、中国の一部」と背中に書かれたTシャツを着た市民の姿もみられた。