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【風間正人のSports@Biz】75歳の夢舞台 水を差した聖火リレー (2/4ページ)
このニュースのトピックス:地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
「身長164センチ、体重86キロ、ウエスト1メートル以上。チョモランマを目指す前の僕はメタボリックシンドロームでした」。かつてプロスキーヤーとして活躍し、37歳の1970年5月、チョモランマのサウスコル(標高8000メートル地点)から滑降するというギネス記録をうち立てた三浦さんだが、歳月と「食い意地だけは張っている」という旺盛な食欲は“その後の武蔵”を悲惨なありさまにしてしまう。
「ダイエットしないと病いに冒される」と医者に警告され、それならと「チョモランマの頂上に立つ」夢を描く。手始めに札幌の自宅近くにある標高531メートルの山に登ったが途中で音を上げ、のびてしまう。登ってくる同年配のお年寄りたちに抜かれ、「『いかん!』と思いました」。
当時すでに60代の中ほどである。これでは、どう考えても標高8848メートルの頂に行けるとは思えない。だが−。
三浦さんは常に登山靴をはく。特注で片足2キロ。さらに2キロの重りをつけて歩く。計8キロ。ずっしりと重いはずである。さらに、散歩のときには15キロから20キロのリュックを背負う。フウフウと息を上げながら公園を歩く三浦さんの姿を紹介したテレビ番組もあった。日常の中で鍛える。老いても武蔵は武蔵だった。
山の方も1000メートル級から富士山へと段階を上げ、ヒマラヤへと近づいていった。