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バタフライに新星誕生 “キャリア1年”の岸田真幸
男子百メートルバタフライを日本新記録で制した岸田が、何度もこぶしを振り上げる。「本当に北京に行きたかったからうれしさが爆発したのかな」。大会前にはノーマークだった23歳が、一気に世界の表舞台へと躍り出た。
「本格的にバタフライを始めたのは昨年」というのだから、無名だったのもうなずける。転機になったのは2005年からの米国留学。それまでは自由形の短距離専門だったが、水泳王国の指導者にバタフライの資質を見いだされた。
北京出場がかかる大一番での泳ぎは、“初心者”とは思えなかった。首位に0・05秒差の2位で折り返し、後半も粘って日本人で初めて52秒の壁を破る51秒86をマーク。「スピードに自信はあったので、後半を落としたくなかった」という作戦通りのレースだった。
日本のバタフライをこれまで支えてきた3位で26歳の高安と4位で29歳の山本がこのレースを最後にプールを去る。高安は「日本のレベルは上がっているので期待できる」と笑顔をみせ、山本も「もう僕の泳ぐところはない」と若手の成長に目を細めた。
偉大な先輩たちに後を託され「ほかの種目でも同世代の選手がたくさん代表に選ばれている。北京では自分たちが引っ張っていかなければいけない」ときっぱり。日本バタフライ界の新時代を担う覚悟はできている。(橋本謙太郎)

