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【114の金物語(18)】1956年メルボルン大会 レスリング・フリー・フェザー級 笹原正三
日本選手団の主将を務めた笹原正三。中大4年で全日本選手権と全日本学生に優勝してから200連勝し、実績は申し分なかった。世間の期待は高まり、「何が何でも金メダルを取らなければ」。優勝候補として重圧は計り知れなかった。
笹原には外国選手を震え上がらせた“ササハラズ・レッグシザーズ”(笹原式股さき)という必殺技があった。自ら編み出したこの技を武器に、6戦全勝(うち1試合は不戦勝)と危なげなく金メダルを獲得した。
五輪の2年前の世界選手権。トルコ選手に初めて「股さき」をかけられた。その痛さに「自分なりに改良すれば、有効な技になる」とひらめく。てこの原理で相手の足を絞り上げ、無理に我慢すれば股(こ)関節脱臼につながる。事実“病院送り”になった外国選手は何人かいた。せっかくの技が禁止にならないよう、加減して技を繰り出したという。
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