ニュース: スポーツ RSS feed
新婚・松田に王者の風格 フォーミュラ・ニッポン開幕戦決勝
まさしく横綱相撲だった。スタート直後こそ伊沢に先行を許した松田だが、すぐに抜き返すと、あとは後続との差をどんどん広げる。終盤には、2位との差は40秒以上まで広がった。
トップでチェッカーを受けた後のクールダウンラップでは「ウルッときました」という。「鬱憤(うっぷん)を晴らせました」
昨年、大接戦の末にシリーズ王座を獲得。だが勝利はなく、念願の初の王座は画竜点睛(てんせい)を欠いた。新聞や雑誌にも「年間0勝」と書かれ、「ショックだった。胸に痛かった」と振り返る。
それでも昨年の経験は大きかった。シリーズ後半5戦は車のセットアップが決まらず、表彰台にも上がれない苦戦続き。その中でも「何をすべきか考えながら走ったことで鍛えられた」。苦しみながら得た成長の実感は、今回のポールポジション、そしてぶっちぎりの優勝で裏付けられた。
心の支えもあった。昨年の大みそかに奈美夫人と結婚。「守るべき人がいるというのは大事なことですね」。マシンには1人しか乗れないが、1人で戦っているのではない。
鈴鹿サーキット・レーシングスクールでは現F1ドライバーの佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)らと同期。20歳338日の国内トップフォーミュラ日本人最年少優勝記録を持つなど若いころから活躍したが、28歳となり、相変わらずの謙虚な物言いにも貫禄(かんろく)が漂うようになった。
国内トップフォーミュラが1996年にFニッポンとなって以来、王座を連覇した者はいない。「優勝というハードルは越えられましたし、次はもっと勝って連覇したい」。自信に満ちた表情で言った。(只木信昭)



























