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【114の金物語(7)】1932年ロサンゼルス大会 水泳・男子200平、鶴田義行
4年前のアムステルダム大会で日本水泳界に初の金メダルをもたらした鶴田義行は、水泳チーム最年長の28歳になっていた。当時の松沢一鶴監督から「若い小池君を勝たせるために練習台になるつもりで…」と頼まれ、渡米した。
ロス五輪出場を辞退し、引退するつもりだった。南満州鉄道の勤務で納得のいく練習ができず、若手の台頭も著しかったからだ。実際、16歳の小池礼三(静岡・沼津商)が本命視されていた。ところが−。
競泳最終日に行われた二百メートル平泳ぎ決勝。逃げるジータス(ドイツ)を鶴田、小池が追い、残り50メートルで鶴田がトップに立つと、自己の前回記録を3秒4も縮める2分45秒4で優勝してしまった。
初の五輪連覇に日本中がわいたが、欠勤扱いとなった満鉄からは昇給とボーナスをカットされたという。
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