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“帰ってきた”古川学園、9年ぶりの決勝進出 春高バレー第6日
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古川学園のセンター大宮里美(1年)の速攻で勝負が決まると、会場に響く「フルガク」コールが大歓声に変わった。昨年敗れた大阪国際滝井に雪辱し、9年ぶりの決勝進出だ。「やっと“帰ってきたな”って感じ。感無量です」。岡崎典生監督が顔をほころばせる。
優勝4度の強豪・古川商も、2003年の校名変更後は全国で上位進出できない時期が続いた。「選手を作るコーチに対し、力を発揮させるのが監督。責任も全然違う」と岡崎監督。1990年から同校コーチを務め、国分秀男・前監督勇退後の01年、32歳で指揮を執った若き監督は、苦悩の日々を過ごした。
転機の訪れは2年前。長野・裾花中で全国2連覇を成し遂げた田代佳奈美、山口翔子の入学だ。
「自分が一番生きる学校だと感じた」と古川を選んだ理由を振り返る田代。指揮官は「男子を含めても東北一のセッター」とほれ込んだ田代を1年からチームの核に据えた。翌年もレフト渡辺沙織(1年)ら有力選手が集まり、山口はリベロに回って支えてきた。
田代らが上級生になった今回がチャンス−−。指揮官は3月上旬に初の韓国遠征武者修行を挙行。元韓国代表のいる社会人クラブチームと対戦し、揺れるフローターサーブを受けてレシーブ力を高めるなど万全の準備で臨んだ。
準決勝のこの日、誕生日を迎えた田代は「決勝も絶対に負けないトスを上げたい」。名門復活を歴史に刻みつけるまで、あと1勝だ。
(奥村信哉)





