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コーチ不在、ねんざ、転倒…3重苦乗り越え真央初V
このニュースのトピックス:スキー・スケート
最初の見せ場のトリプルアクセル。過去何度かミスをしている。浅田の表情は硬かった。そして踏み切り。刃を滑らせジャンプできずに横向き。横転した体は、リンクの壁寸前まで滑った。
「何も考えられなかった」。だが、めげない。3連続3回転ジャンプを決めた。ショパンの「幻想即興曲」に乗り、高難度のスピン。17歳はその後をほぼ完璧に滑りきった。コストナーに0・88点差。日本選手では最年少の世界選手権覇者。「いい思い出になる」
昨年末の全日本終了後、06年夏から師事していたアルトゥニアン・コーチと決別した。かつての師匠である山田満知子氏は「強くなった。自分で自分をコントロールできていた」と評した。
大会前には左足をねんざ。全治2週間と診断され、氷に乗れない期間があったにもかかわらず、焦らなかった。横転したさい、骨盤を打ち衣装には血がにじんでいた。痛い失敗に引きずられず、ミスを乗り越える強さを身についていた。
得点を稼いだのは後半のジャンプ。26・19点は韓国の金の18・02点を引き離した。芸術性を示すプログラム構成点では唯一の60点台。バレエで学んだ柔軟性も生かした。
一方で、判定が厳しくなったルッツは減点続きなど課題も残った。指導者不在も深刻。世界女王になったものの、順風満帆とは決していえない。
(橋本謙太郎)