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圧倒的強さにも気を緩めず 日産GT−R スーパーGT開幕戦
上位3位までを独占。しかもトップから4位のトヨタ・レクサスSC430までは1秒以上の大差をつけた。伝説の名を継ぐ日産GT−Rが、デビュー戦で、まずは名に恥じぬ速さを示した。
「すごくうれしい」とPPを獲得したクルム。元プロテニスプレーヤーの伊達公子さんを妻に持つ男は、流暢(りゅうちょう)な日本語で続ける。「みんなが(GT−Rに)期待していて、プレッシャーすごく感じた」
日本のレース黎明(れいめい)時代から数々の記録を打ち立てた「スカイラインGT−R」。だがR34型スカイラインの生産中止に伴い、日本の最高のスポーツカーを意味する「GT−R」の名は、2003年限りでレースシーンから消えていた。
伝説の名を受け継ぐ新型「日産GT−R」が発表されたのは、昨年10月の東京モーターショー。カルロス・ゴーン社長は、その場で08年からスーパーGTシリーズに新型GT−Rで参戦すると宣言した。
この名で負けは許されない。発表後、日産のモータースポーツ統括関連会社、ニスモ(NISMO)は今季のデビュー戦勝利とシリーズ王座獲得へ、マシンの開発を進めてきた。
予選で、まずは「ホッとしてます」とは柿元邦彦総監督。「開発から予定通り進めてきたことが証明された」とはNISMOの真田裕一社長だ。
とはいえ、「ウチは実力を発揮したが、ほかが失敗したという感じ」と柿元総監督。昨年の開幕戦ではPPからトップを独走したホンダNSXが、最終周にトラブルでストップするというハプニングがあった。「レースになれば、あんなことも起きる」と真田社長。まだ予選が終わっただけ。“至上命令”のデビューウインへ、気を緩めることはない。(只木信昭)